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3Z銀新 短文
※ ※
最近俺の可愛い恋人が、メールの最後に『xxx』という意味不明な暗号のような文字を付けて送ってくる様になった。
何度考えても頭を捻っても分からなかったので、放課後いつものように準備室にクラス一のダメガネ君を呼びつけ、仕事という名の雑務を手伝わせる傍らさりげに聞いてみた。
「なぁ~どういう意味だと思う~?」
「・・・・さぁ」
ダメガネ君は何やら不機嫌そうでそっけなかった。
奴はそのまま黙り込んでしまい、その後は黙々と仕事を片付けるとさっさと帰ってしまった。
なんだよ。意味わかんねーから聞いたのに。
これでも俺はおっさんなんだよ。
最近の流行だの絵文字だのおっさんにはまったくわかんねーんだよ。
あ~あ、若い子に合わせんのはほんとマジ大変だわ
<3
足取り重く落ち込みながら帰ってきた僕は、こうなることは分かっていたけれどやっぱりショックなことには変わりなかった。
先生は先生でも、やっぱりおっさんはおっさんだった。
そしてなんてデリカシー皆無なおっさんなのだろう。
あんな風に言わなくってもいいじゃないか・・・
まあ、先生の『恋人』も先生のような人が知っているわけがないことを理解した上でわざと使ってたんだけどね。
なんてぼやいていたら、ケータイの着信音がした。
覗いてすぐに僕は途方もない恥ずかしさで胸がいっぱいになった。
Frm 坂田銀八
Sub
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さっきは悪かった
xoxo
「・・・・・知ってたんじゃねーか」
僕は頭から足まで全身真っ赤になった。
いつも振り回されている年上の恋人を、少し困らせたかっただけ。
そんな気持ちで付けた愛の暗号。
でも結局、先生には見透かされてるようで一層悔しくなったのだった。
※ ※
>>postman お題より
ちなみに<3はハートだそうです。左に90度回転してみてください。
おっさんはこれを知ったとき眼から鱗でした。そんなばかな・・・!
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