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心内閉鎖

【愛情過多】の補足(をしようと頑張った)短文
薄気味悪い感じで。アー!な表現あり
銀新←? ?の視点 ?お好きに



愛したいから手放した












※          ※

「ああァ!あ、あっ、ひっぎ、ぎんしゃ・・・ァァ!」

 幼くも艶の含む甲高い喘ぎ声が、固く閉ざされた襖の奥から途絶えることなく響いていた。
 何度も何度も、同じ男の名を砂糖菓子のような甘い声で呼ぶ。

「あっあっああァァ!ぎ、ん!ぎんしゃァっ!ぎっ・・・あうっ!」

 今目の前で男に犯されている声の主は、己が愛する筈だった少年の声。
 過去に一度、その幼い肩に手を伸ばし
 そして突き放して愛しくも愛する筈だった声。

「やァんっ!んぅっふっ・・・はっ、あ、ああァァァんっ!!」

 震えが止まらない。
 目の前がチカチカする。

 はっ、はっ、はっ・・・
 少年の快楽に酔う啼き声に掻き消えそうになるが、もう一つ襖の向こうから男の荒々しい息遣いがした。
 小さな声で少年の名を愛しそうに何度も呼び
 そのたんびに少年も嬉しそうに甘えた声で男の名を呼ぶ。

「しんぱち しんぱち しんぱち・・・」
「あぅ!ぎんしゃ・・・!あっぁ、や、らめ!こわれちゃ・・・りゃめ!りゃめ!っぁ」

 ズチャズチャ水の音が小さく聞こえるたびに、パンパン肌がぶつかる小さな音が聞こえるたびに、ギシギシ古びた床下の小さな悲鳴が聞こえるたんびに
 何故、己は此処に入り込んでしまったのか・・・何度も何度も真っ暗に陥る視界の隅で悲鳴する。

 少年の家の玄関に、一台の見慣れた原チャリが停まっていた。
 その時点で(こんな夜更けに?)などという邪推な考えなど、己の精神が固定しない。
 止せばいいのに。
 帰ればいいのに。
 諦めればいいのに。
 来なければよかったのに。
 なのに、なのに、なのに・・・

 足は少年の家の敷地内に足を踏み入れていた。
 
 少年のたった一人の家族である姉は、今夜も仕事で留守だ。
 『筈だ』とは思わない。何度もこの眼で調べたから。
 少年が職場から自宅に帰った時刻も、姿も知っている。この眼で見てきたからだ。
 少年が今一人で自宅にいることも知っている。この眼で見たからだ。
 でも、そのことを見逃さない許さない男の存在までは見ていなかった。

 だって己は、少年しか見ていなかったから。

 
 あの愛しい愛する筈だった手を離したあの日、これで良いと愚かな思考に陥ったあの日。
 愛する筈だった少年は、あの男の唇を受け入れていた。
 目の前で、目の前で・・・

 あの男の愛を受け入れ紅く染まった顔で微笑んだ新八
 あの男の腕の中で微笑む新八
 
 男の視線が己を捕らえ、微笑んでいた。
 意味が分からなかった。
 嬉しそうに感謝の言葉を今にも発するかのように、新八にではなく己に向けている意味が。
 音も無く口だけ動かした言葉の意味に気づいた時にはもう、己の手は新八に届かなかった。




「ひィんっ・・・!」

 あの男の下ですすり啼く新八      

「ぁああ!あっ、はァっ、イッ!ぎ ん しゃ !」

 音も無く廊下に上がり、固く閉ざされた襖の取っ手に手を添えた。
 新八の喘ぎ声がさっきよりもよく響き聞こえる。
 だんだん声が掠れていき、水が波打つ濡れた音は反対にどんどん激しさを増していく。
「ァァァん!ぎっ、ん、とっ、き!」

 激しさを増していく床下の振動は、己の心動にも響き渡っていくようだ。
 腰に刺した刃の柄に手を添えたのは、無意識だった。


「ひィ!あっ、ぁ ぁ ぁ ぁぁぁぁ・・・・・・」  


 新八の声
 
 新八、新八、新八、新ぱち、 しんぱち 、し ん ぱ ち、 し  ん  ぱ  ち 、 


 し      ん      ぱ       ち

  











※        ※
>>postman お題より
別タイトル【逆3Z祭りやあぶしん祭りで大賑わいの銀新界な時に何故かちょっとズレテル話でなんでこうなった】

薄気味悪い感じになってたらそれでいいです?(固定しろよ)
?は土あたりでもとおもたけどやめました。

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