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ハッピーエンドの作り方

同級生銀新
ぬるいアッー!が含まれているのでぬるく注意*











※         ※

 とある地球のとある日本のとある町の学校に、とっても仲の良い二人の少年がいました。
 二人はとても仲が良いので、毎日一緒に登校し、授業が始まる休み時間お互いの教室を行き来し、廊下を歩く時は手を絡め合い、昼食は誰にも邪魔をされない人気のない静かな場所で二人だけでお弁当を食べ、放課後は毎日一緒に下校しました。
 
 仲の良い二人の少年の名前は、『銀くん』と『新八』といいます。
 背が高くほどよい体系に恵まれた銀髪頭と紅い目が特徴の少年が銀くん。
 それとは対照的に銀くんとは頭一つ分小さく黒髪に冴えないメガネが特徴の少年が新八です。

 銀くんと新八は幼い頃からずっと一緒にいる幼馴染で、大きくなるにつれお互いに違う友人ができても二人の間に立ち入る者は誰もいませんでした。
 二人の仲の良さは学校中が認めるほどで、今も銀くんのクラスに遊びに来た新八を銀くんは膝の上にのせ、大好物のお菓子を手ずからで食べさせて貰ってます。
「新八ー、あ~ん」
「あ~ん。銀くん美味しい?」
「うん。チョーうんまい!新八にもやるよ、ほらあ~ん」
「あ~ん、ほんとだ美味しいね銀くん!、でも銀くんは糖尿のケがあるからあんまり食べちゃダメだよ?」
「えー」
 その時の銀くんの表情は不満そうな顔どころか幸せに満ち溢れた顔をしていて、銀くんにそんな顔をさせて上げられる人は新八以外いないことを知っているクラスメイトはそっと見守ってあげるのでした。
 
 思春期真っ只中の青少年二人の仲の良さに、誰も不思議に思いませんでした。
 この光景がすっかり日常に溶け込んでいて、普通の年頃の男子が膝の上に同い年の男子を乗せていることも、膝から落ちないように背中と細い腰に両腕を絡め抱きしめている光景に対しても
 不思議と誰もそれが当たり前のように思うほど、二人の仲は良かったのでした。

 
□     

 
 一人暮らしの銀時は狭いアパートに新八を連れ込み1ヶ月の半月以上泊まらせる。
 新八には姉が一人いるがその姉も学校卒業後まもなく就職し、家よりも仲の良い友人宅に寝泊りしている為あまり家に帰ってこなかった。
 何時までも家を留守にするわけにはいかない為に、一度家に帰らなければならず、そのたんびに新八を家に送り届ける銀時は表情に出さないながらも寂しそうにする。
 そんな夜はきまって寝付けない。
 いつもは同じ一つの布団に銀時と一緒に寝ているから、新八は早く朝にならないか待ち遠しい夜を過ごした。
 そしてそんな気持ちになるのは新八だけではなく、朝一番に銀時は新八宅の門を叩くのだった。

 そんな二人の日常に些細な変化を与えたのが学生達の宿命とも言うべき、世に言う『夏休み』だった。
 学校に行かなければ良い。
 ということは、その分一緒にいられる時間が増える。

 普段から一月の半分以上を銀時のアパートで過ごす新八は、長期休みを利用して銀時の部屋にまるまる夏休みを過ごした。
 寝ても覚めてもずっと一緒、二人だけの世界。
 離れる必要の無い日々は幸せで満ち、まるで新婚のような生活であった。
 二人で買い物、浴衣を着て夏祭りやプール、退屈な夜を過ごすために借りた映画のDVD・・・それだけでなく、水道費節約の為に一緒に入浴したりもした。
 幼い頃からの付き合いだったからお互いの肌は見慣れているはずなのに、銀時と新八の肉体の鍛え方は違っている。
 わりと細身に見える銀時の服の下にはその年の若さには十分ともいえるほど鍛え抜かれた逞しい胸板と筋肉がついている。
 対して背の小さい新八は見た目どおりの細いしなやかな身体をしており、女子のような柔らかな肉体はしていないけれど、触れればはじける肌の感触にいつも銀時を堪らなくさせた。

 そんな頃、いつもの入浴時間。
 けれど、その日はいつもとは違った。

 湯船の中で銀時から受ける過剰な肌の接触に、新八をだんだんおかしな気持ちにさせた。
 新八の細い腰や柔らかな太ももに手を這わせ、ゆっくりと上へと肌を伝う銀時の大きな手のひらは新八をくすぐるのではなく欲を溢れ出した触れ方で新八をゾクゾクと震えさせ、平らな胸の頂を摘んだ瞬間に電流が弾けたような感覚に新八を陥りさせた。
「・・・・・はぁっ・・・・・あっ・・・あっ・・・・・・・ぁああっ!」
 身体の奥底から沸き起こる衝動にプルプル震える新八は後ろから抱きしめる銀時に凭れかかり、新八の長い睫の震えや淡く色染まる肌に銀時は抑えていた欲を刺激され、新八のうなじに柔らかく甘噛みした。
 
 仲の良い幼馴染が性欲の対象に変わったのはいつの頃だっただろう。
 成長するごとに増していく欲を持て余しているのは自分だけでは無いことに気づいたのは、新八が過剰な接触に対して頬を紅く染め潤んだ黒い大きな瞳で、情欲を隠しきれて入ない憐れな男の姿を映すようになった時だ。 

 風呂場に響く新八の震えた声が、だんだん甘く甲高い声で反響し合うのもそれから間もなくで
 新八の肌に、銀時が毎日のように残した痕が消えぬまま幸せな夏休みが明けたのだった。

 
 それから学校が始まり退屈で窮屈な毎日の登下校後、銀時と新八はもはや当たり前のように狭いアパートに帰宅し、銀時に抱きかかえられた新八は飛び込むようにベットの上に沈められた。
 すでに熱く起ち上がる銀時のものを新八のものに押し付け、緩く揺さぶると新八は甘い声をだした、
「・・・んぅ・・銀・・く・・・ん・・・・・ダメ だ・・よ」
「なぁ新八ー、夏休みん時にいっぱいしたキモチイイ事しようぜ?」
 力の入らぬ腕で拒絶しようとするものの新八の頬は甘い期待に赤く染まり、大きく潤んだ瞳は銀時との口づけを欲しがった。
 銀時は緩く唇を上げ、新八の唇に自分の唇を押し付けるとすぐに新八は銀時を受け入れるように口を広げ熱い舌を絡めあう。
 口づけの合間に銀時の手が服の上から新八の身体を撫で、学生服のズボンの上から主張する新八のものを優しく握り弄ると新八は甘い声を高く上げた。
 その声をもっと聞きたい銀時がベルトを外しチャックを下げようとすると新八の声がその行動を遮断した。
「ぁ・・・・ぁう・・・銀く・・・・ダメだ・・・ よ」
「なんで?」
 本気でわからない銀時は頭をあげ首を傾げる。
 その表情が妙に可愛らしく見える新八はそれだけで胸がきゅうと締め付けられ、銀時の言うキモチイイ事の続きをしたくなったが今は先に言わなければいけないことがあった。
「あ・・・あのね?・・・・・・友達同士はね、こんな風にしないものなんだって」
「・・・誰がんなこと言ったんだ」
「・・・・・・・・土方くん」
 やろぉと小さく舌打ちした銀時に、新八は困ったようにことんと傾げた。
 そのしぐさが幼い頃のままで、銀時はつり上がった眉を下げた。
「なぁ新八」
「なあに銀くん」
「マヨ方君が言ったことは正しいかもしんないけどね、俺と新八は友達じゃないからキモチイイ事たくさんしてもいいんだよ」
「え・・・・・・」
 自分たちは友達じゃない。
 一人放り出された気分だった。
 大きな瞳をさらに大きくし寂しくて悲しい気持ちになった新八は、涙の粒を溜めた。
 そんな新八に銀時は慌てて、続きを言葉にした。
「だーちょっと待て!頼むから泣かないでっお前に泣かれるのが一番辛いからマジでっ!!」 
 押し倒していた新八抱え直しぎゅうぎゅうに抱きしめ、涙を流さないように新八の顔中にキスをする銀時にほっと安心し新八も銀時の首に両腕を回しぎゅうぎゅうに抱きしめ返した。
 銀時は、新八の顔を覗かせていった。

「俺たちは、恋人同士だからキモチイイ事してもいいの!」

 キョトンと黒目を丸くする新八に、ふっと笑みを浮かべるとまた顔中にキスをした。
 新八は銀時の言葉を反復すると、だんだんと暗かった顔に明るく笑顔を浮かべ嬉しそうに笑った。
「うんっ!うんっ!僕、銀くん大好きっ」
「俺も好き、ずっと好き」
 お互いをぎゅうぎゅうに抱きしめあい、笑いあった。
 心が満たされる。
 好きと言葉にしたら、ようやく苦しい何かから解放された気分で溢れ
 溢れて空になった場所には今度は幸せが満ちた。
 そしてようやく二人は『恋人同士』として、キモチイイ事をたくさんした。





 とある地球のとある日本のとある町の学校に、とっても仲の良い二人の少年がいました。 
 とても仲の良い二人に、誰もが不思議に思いませんでした。

 だって二人は、恋人同士だったからでした。   
 

  
 








※       ※
>>Dear you お題
同級生でベットの上でいちゃいちゃすればいいじゃないって所から出発
着地点の難しさ 土方君ごめんなさい

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