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3z銀新
※ ※
「ん」
チョコを加えた唇を突きだした。
戸惑いながらもそっと近づいてくる唇の縮まない距離感にもどかしくなった銀八は、腰に添えていた手を新八のうなじに宛がい無理やり押した。
ビクッと驚く反応は分かるが、ようやく心待ちにしていた感触が唇から口内に広がり夢中で戸惑う舌を追う。
柔らかな舌と暖かな口内で転がるチョコはすぐにぐつぐつに溶け、チョコの甘さが舌に伝い余計に放せそうになかった。
初な新八でさせ銀八の甘い舌に夢中になり、わざと舌を引こうとする銀八に自ら銀八の唇の中に舌を入れ甘噛みまでしてくる。
新八の珍しい反応に狂喜した銀八は、息が切れ離れようとした新八に今度は銀八が新八の舌を求め唇を塞いだ。
「・・・んぅ、っは、ん・・ん」
ぐちゅぐちゅと舌を絡めあう音が、学校内の一つの室内に広がり
外から侵入する冷たい空気と中の暖かな暖房ストーブとの狭間で真っ白になった窓は、キスを交わす教師と男子生徒の姿を簡単に隠してしまった。
薄暗く肌寒い廊下を歩く他の生徒達の気配などまったく感じられない。
嗅ぎ慣れた煙草の匂いと綺麗な銀髪のくしゅくしゅな毛並みに新八の肌がゾワゾワざわめく。
こんな感覚、初めて―――
「んんぅ、くちゅ――はっはっ・・・・」
「気持ちイイ?」
銀八の指が新八の学ランの釦を少しずつ外していく。
熱い情欲を伴った炎のような瞳に新八は焼け焦げそうだった。
この男にも伝わればいいのに・・・と、小さく頷く。
「・・・ぅん」
きつく抱きしめられ、銀八の膝の上に跨る新八の一番熱く感じている下半身に銀八の熱が押し付けられた。
室内に溜まった熱と互いの体温の熱さに新八は眩暈を起こし、熱に魘された黒い瞳で銀八を見詰める。
紅い林檎のように火照った新八の頬と唇から覗く濡れた舌に中てられ、銀八は生唾を飲んだ。
噛み付く勢いで新八の唇を奪う。
荒々しい銀八の息遣いに苦しげな吐息を零す新八は、ただ彼に抱きこまれ離れぬよう首にしがみつく事しかできない。
破きそうな激しさで新八の制服のシャツやベルトを脱がしていく。
新八の軽い身体を浮かせ、室内に置かれてある古びたソファに押し倒した。
ドンッと音がした拍子に、テーブルの上に空けられた贈り物用のチョコレートの箱がカタンと鳴った。
「ぁ・・・んう・・・はっ・・・は・ああっ・・・!」
二人分の体重に悲鳴を上げるソファの音が室内に鳴り響く。
さらなる熱さが満たし、せっかくのチョコレートが溶けはじめていた。
熱い快楽が身体中を雷のように突き上げる。
無我夢中で新八の肌を吸い上げる銀八に揺らされながら、瞼を震わせ天を仰いだ。
新八は一度だけ、吐息を零した。
「――――はぁ・・・・・・・・・っ」
※ ※
>>postman お題より
秘密のバレンタイン
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